おぺんぺん大学

ざーさんによる本の雑記たちとたまに創作

2021-01-01から1年間の記事一覧

どざえもんの夜 一人暮らし4ヶ月目の所感

茶を沸かし、それを水筒なりコップなりに注ぎ飲み過ごすサイクルが続いたが、今朝がた、沸かしてみたら何やら青ざめるような、緑の藻のような粒がいくつかまとまって泡立っているのを見た、おやおやまあこれはなんということだ、麦茶を買ったのが緑茶にでも…

便器と鼻うがいと吐くほどの煙(一人暮らし3ヶ月目の所感)

ひとり暮らしを始めて、ついてしまった生活の癖のひとつにトイレをしながら歯を磨くということである。一種の時短のように聴こえはいいが、私の住まいの間取りが関係している。まあ排水設備の関係上、洗面所とトイレが近いなんて決まりきったことだがトイレ…

対象の輪郭

このごろブログがご無沙汰なのだが4月に入ってから一日一個載せたらツヨくない?なんて浅はかなことを考えていた私は馬鹿で、社会人ってドチャクソ慌ただしい生物だって知らんかったわ、まだまだ先っちょだけ入れたくらいのヒヨッコが何を言うとるんや社会な…

手段としての知識、手段としての継続

野暮な人間をしている私だけども、知識を漠然とシャワー状に浴びるほど容量を持ち合わせた人間でもない。知識を溜め込む容量があったとしても、処理能力は人それぞれだろうが、つくづくそれは大学受験だとかの試験ごとで個々人で自らの限界を覚えただろう。…

わたしに残された特別な時間の終わり(2ヶ月ひとり暮らし総括)

軒下からピアノ線!!!と言いたげなもったいぶらない朝があるが、わたしはこのごろ6時きっかりに目が覚める体になった。なぜかはわからない。体内時計とかいうものかしらん?知らぬ。アラームで6時に起床していた習慣はとうの昔にすぎて、大学時代のおよそ…

漸進的横滑りをする冬の終わりへーあるいは「#春からおぺんぺん大学文学部仏文学科ヌーヴォーロマン専攻」について

この怪文書をツイッターのハッシュタグで、 という書き出しで始めてみたいのだが、さもこんな題でいきなりツイッターなんてミーハーみたいなノリで書き出してしまうというのがどれだけ浅はかかしらん?うふ?うふ?と吐き気がしたのでペンも匙も根気も投げて…

セッターの伊藤

ばるむんくヨシオくんはどんな女子がタイプときかれて男殴ってそうな女と答えた。ぼくらは彼には被虐癖があるのかと疑ったが、彼が暴力の世界に足を踏み入れているとは思えない。温厚なばるむんくヨシオくんがそんな趣味を持っているなんてしーしゃキヨコち…

骨糸(こついと) [創作]

朝を寝過ごして、午前中をゆるやかに布団から出たのか出てないのかと可能性の縁に体を縛りつけ続け、十一時ごろようやく顔を洗い、コーヒーを沸かしてふと意識を鮮明にさせるともう正午を過ぎていて、出かけることが億劫になってしまったニライはベランダに…

シーソーのない公園 (短編24枚)

ピクニックに行こう、と誰かが言った。 誰が言ったかは古川にも江藤にも堀江にもわからなかった。覚えていなかった。下宿生活のかたわら、出どころがわからない資本がちょくちょく吹き出す堀江の部屋で持ち上がった話じゃなかったかと古川は記憶しているが確…