おぺんぺん大学

ざーさんによる本の雑記たちとたまに創作

公開できる範囲の日記(2020 8.22〜8/31)

8/22

集中講義の最終課題の規模不明のためにあらかじめバイトを休みにしていたが、前日のうちに済んでしまっていたのでただの休みになってしまった。坂口安吾「木枯の酒倉から」を読む。酔っ払いの独白のパートが一読してあまりにつかみかねる。全集一作目でこの手強い作品である。先が思いやられる。中上健次「奇蹟」読了。

 

8/23

アルバイト。引き戸の件おとがめなし。昼休憩でパステルとスケッチブックを買いに行く。画材屋が潰れてたり、目当てのパステルがなかったり(どれも桜クレパスだった)二軒もまわるハメになる。建築知識9月号とジャック・ラカン岩波文庫を買う。道中でジャン・ジュネ泥棒日記」を読み終える。セリーヌサルトルの「嘔吐」に近いのかと思ったが、よくわからなかった。どうしようもない。家に帰り夕飯にモヒートを飲み頭痛を引き起こす。今週、谷崎賞発表でイソケンがTwitterの界隈で話題になる。好きな作家だが近著は読めていない。パステル描いてみる。

 

8/24

頭痛がひどい。読みかけの本に手を出しながら頭痛い。昼にカルボナーラをふざけて作る。17時からアルバイト。フォークナー「響きと怒り」を持っていく。ベンジーの語りの脈絡のなさはこちらの思考の類型を省みる必要性を与えてくれる。バイト上がりに一個下の学生とラインを交換する。金を下ろす。

 

8/25

朝から掃除をする。昨夜の頭痛から寝る前にロキソニンを探したが見当たらない。切らしていた。わりかし具合は良くなったが積読本の並び方を変え、アクションペインティングの用意をする。10時ごろ百均に行き画用紙とパステルを買う。レギュラー2000円投入。13時半にアクションペインティングを一緒にしてくれる人を迎えに最寄駅へ再度車を出す。なかなか面白いものができた。夜妹にロキソニンと、母親が職場に忘れ物をしたために再度車を出す。何度車を出すんだ。

 

8/26

9時40分に起床。6時過ぎに犬の鳴き声で目が覚めた気がするがきっと気のせいだ。坂口安吾「風博士」「黒谷村」をよむ。「失われた時を求めて」をよむ。中原昌也作業日誌の5月分をよむ(2004年の)。幻のアフリカの今日の分まで読んで自分の日記がほったらかしにしていたのに気づく。まえの日曜の分からまとめて書く。昼から少し不貞寝。スワンの恋を読み終える。吉増剛造の詩的自伝を読み終える。風呂の前後で野家啓一「物語の哲学」の第一章あたりをノートに取る。

8/27

8時起床。昨夜に引き続き「物語の哲学」をよむ。社会学が私のやる卒論に有効と見て方面を変える。一回生の頃に受けた社会学概論のレジュメを探しに書類の山を整理する。腰を痛める。軟弱さを覚える。高3から昨年までの直筆の草稿をたくさん見つけ、アツカッタころを思い返す。なぜこうも書けないようになった。書いても仕方ないと思ってるのか。アルトー「演劇と分身」を読み終える。

 

8/28

沢山雨が降る。ずっと読書「春昼、春昼後刻」泉鏡花ニーチェ道徳の系譜」をよみおえる。最近の読書は質が悪い。たちも悪い。「失われた時を求めて」第一編第三部も読み終える。第一部に戻る。この日安倍晋三が総理大臣辞任を発表する。評価は分かれているがそれ以前にこの無責任大国の族長をよくもやり続けたと思う。お疲れ様でした、としか言いようがない。めんどくさい世の中だ。クソ。

 

8/29

9時から17時アルバイト。二日分の半袖シャツのアイロンをかける。「響きと怒り」を読んで出勤。定時社員のお休みによって17時から19時に勤務がこの日だけ伸びた。久々にしんどい。帰ると大学からの郵送貸出が届いていた。「集合知とは何か」「一般意志2.0」「新=批評的エッセー」

 

8/30

9時から17時アルバイト。昨日の延長のお礼を店長に言われる。自尊心が満たされる。「響きと怒り」第二章よみおえる。昼にドストエフスキー「賭博者」と大江「大江健三郎作家自身を語る」を買う。帰りのブックオフでダンテの「新曲」(河出文庫)を揃いで見つけて買ってしまう。夕飯はマグロ丼。ビールを飲み無事腹を下した。クソ。

 

8/31

17時からバイト。終業後一個下のアルバイト2名とラーメンを食べて帰る。この日も忙しかった。階戸瑠李という以前インスタをフォローしていたモデルそして女優の訃報がこの日流れた。半沢直樹に出ていたとだけ紹介されていてどこか虚しさを覚えた。人はいつ死んでもおかしくない。